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イ・ガンインのプレースタイル徹底解説|世界最高の左足を誇る究極のポリバレント

ツバサ

卓越した左足のテクニックと高い戦術理解度を武器に、パリ・サンジェルマンで存在感を高めているのが韓国代表MF イ・ガンイン(25)である。

右ウイングを主戦場としながらも、インサイドハーフや偽9番など複数の役割をこなす究極のポリバレント性を持ち、攻撃の組み立てからチャンスメイクまで幅広く関与する才能あふれる選手として高く評価されている。

本記事では、パリ・サンジェルマンでプレーするイ・ガンイン(25)のプレースタイルを、左足のキック精度やボールキープ、ポリバレント性などの観点から詳しく解説する。

基本プロフィール

イ・ガンイン

Lee Kang-in

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基本情報
名前 イ・ガンイン
生年月日 2001年1月23日(25歳)
国籍 韓国
出身地 仁川広域市
身長 / 体重 173cm / 66kg
ポジション CMF / OMF / WG / CF
利き足
所属 パリ・サンジェルマン
背番号 19
市場価値 25.00m€(Transfermarkt)
主な受賞 U-20W杯MVP(2019)
AFC年間最優秀国際選手(2025)
韓国年間最優秀選手(2026)

成績

クラブキャリア成績
シーズン クラブ リーグ 出場 得点 ⚽ アシスト 🎯
2018-19 バレンシア ラ・リーガ 3 0 0
2019-20 バレンシア ラ・リーガ 17 2 0
2020-21 バレンシア ラ・リーガ 24 0 4
2021-22 マジョルカ ラ・リーガ 30 1 2
2022-23 マジョルカ ラ・リーガ 36 6 7
2023-24 PSG リーグ・アン 21 3 4
2024-25 PSG リーグ・アン 49 6 6
2025-26 PSG リーグ・アン 28 2 3

経歴

イ・ガンイン|経歴
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  • 2007年 未就学児向けサッカーバラエティ番組「ナララ・シュットリ」に6ヶ月出演、韓国サッカー界の神童として注目
  • 2009年 仁川ユナイテッドFC U-12チーム入団
  • 2011年 家族と共にスペインへ渡り、バレンシアCF カンテラに入団
  • 2017年 プロ契約を締結、Bチーム(メスタージャ)でデビュー
  • 2018年 バレンシアと2022年までの契約を締結、トップチーム公式戦初出場(コパ・デル・レイ)
  • 2019年 リーガ初出場・初ゴール、CL最年少出場記録更新
  • 2020-21 出場機会減少、20試合1ゴールでシーズン終了
  • 2021年 RCDマジョルカと4年契約、リーグ30試合出場 1ゴール2アシスト
  • 2022-23 マジョルカでリーグ36試合出場 6ゴール6アシスト
  • 2023年 パリ・サンジェルマンに完全移籍、背番号19、CL初ゴール記録
  • 2023-24 リーグ23試合出場 3ゴール4アシスト
  • 2024-25 開幕戦でリーグ第1号弾、リーグ30試合 6ゴール6アシスト、欧州CLでタイトル3つに貢献

プレースタイル

クロスとラストパスの精度

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イ・ガンインは左足のキック精度を生かしたクロスで高く評価されている。彼が最も得意とするのは、右サイドでボールを受けてカットインからインスイングの鋭いクロスを供給する形だ。

味方が合わせやすい位置へピンポイントで届ける精度の高さが特徴だ。さらに、状況に応じてGKとCBの間の空間に落とすボールと、味方の頭や足元へピンポイントで合わせるボールを使い分けることができる。

相手DFを抜き切る前の早いタイミングでクロスを供給する点も特徴的である。ドリブル中は常に顔を上げFWの動き出しを確認する。またボールタッチが細かく、常に自分の懐でボールを抱える。いつも懐でボールを持つことにより、少ない予備動作でクロスを供給することが出来る。

FWが裏を狙うタイミングを一瞬たりとも見逃さず、ドンピシャリのタイミングで高精度なクロスを供給できるのだ。

ちなみに、キックフォームもかなり特徴的だ。他の選手と比べて、イ・ガンインは足を振りぬくスピードが異常に速く予備動作が非常に小さいのである。足首にスナップを利かせて軽く蹴っているようなイメージだ。軽く蹴っているように見えるが、かなり力のあるボールを蹴れるのが凄いところ。

これにより、相手DFはイ・ガンインがクロスをあげるタイミングを予想できない。仮に予想できたとしても、予備動作が小さすぎるためブロックが間に合わない。

右サイドから攻撃を作るプレーメーカー

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所属するパリ・サンジェルマで、イ・ガンインは右ウイングに配置されることが多い。しかし、イ・ガンインはドリブル突破でサイドを切り裂くクラシカルなウイングではない。

では、なぜ彼は欧州CL制覇を達成した強豪クラブで右ウイングとして起用されるのか。それは、攻撃の組み立てに関与するプレーメーカーとして機能するからだ。

左利きの選手が右サイドに立つことで、ボールを受けた瞬間に自然とピッチの内側を向く形になる。これにより中央へのドリブルやスルーパス、逆サイドへの展開など、多くの選択肢を同時に持つことができる。

特に中央へカットインした際には、守備ラインの間を通すスルーパスや対角線のロングパスを高い精度で供給できる。右サイドから左足で放たれるパスは独特の角度を持ち、相手ディフェンスにとって対応が難しい。

また、イ・ガンインは流動的に立ち位置を変えながらハーフスペースを効果的に使う選手でもある。このエリアでボールを受けて相手守備陣の目線を引き付け、他にフリーの選手を生み出すことが出来る。

他にも、狭い局面でも低い重心と細かなボールタッチでボールを失わず、味方が動き出す時間を作ることができる点も大きな特徴だ。

所属するPSGではハキミとの関係性から右サイドにおける優位性を作り出している。イ・ガンインが内に絞ってボールを引きだし、タメを作る。それに呼応する形でハキミが右サイドを爆速で駆け上がり、イ・ガンインが絶妙なスルーパスを供給する。この形から何度も得点機会を創出している。

こうしたプレーによって、右サイドから攻撃のテンポをコントロールする役割を担っている。

低重心と体の使い方によるボールキープ

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身長173cmという体格はとても小柄な部類だが、イ・ガンインは低い重心と体の使い方によって高いボールキープ能力を発揮する。

背後から相手に当たられた際には腰を低く落としてバランスを取り、相手とボールの間に自分の体をねじ込むことでボールを隠す。

この姿勢により、相手は重心が高い状態で接触することになり、ファールなしでクリーンにボールを奪うことが難しくなる。

また、相手からの接触を受けた瞬間に体を回転させることで、その力を利用して前を向くターンも得意としている。これは久保建英もよく見せるターンだ。

リーグ・アンでもアフリカ系の屈強なディフェンダーを背負いながら素早く入れ替わる場面が見られ、狭い局面でもボールを失いにくい。

繊細なボールタッチもイ・ガンインの大きな特徴である。ボールタッチが柔らかく・細かい。大袈裟に言えば、メッシの様なドリブルをする。加えて、相手の重心を見極める感覚にも優れており、簡単にボールを失うことはない。

体をうまく使い、繊細なボールタッチと相手の重心を見極める感覚を駆使することで、独力で局面を打開することが出来る。

究極のポリバレント

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ある時は偽9番、ある時はインサイドハーフ、またある時はウイングとして、パリサンジェルマンでのイ・ガンインは状況に応じて様々なポジションを務めてきた。

ウイングでは左足を生かしたカットインからのパスやクロスでチャンスを演出し、インサイドハーフでは中盤のつなぎ役として機能する。また、偽9番として前線の選手を自由に動かすためのリンクマン的役割も見せる。

所属するPSGのルイス・エンリケ監督も、そのポリバレント性を高く評価し、イ・ガンインがチームに欠かせない存在であることを強調している。

彼は前線、中盤、トップ下、そしてサイドでもプレーできる。さらに守備もこなし、得点も決める。まさにコンプリート・プレイヤーだ
— ルイス・エンリケ監督(PSG公式インタビューより引用)

2026年1月の移籍市場では、トッテナムやアトレティコ・マドリードといったビッグクラブから「ウイングと中盤の両方を高次元でこなせる補強候補」として熱心な獲得オファーがあったことが報じられました。

しかし、クラブ側は即座に「非売品(Not for sale)」と回答している。

ルイス・エンリケ監督は

彼は我々にとって極めて重要な選手。彼がピッチにいるだけで、試合中にシステムを3〜4回変更することが可能になる

と、その理由を語った。

このことからも、イ・ガンインが別格にポリバレントであることが分かるだろう。

短所・課題

右足の精度

イ・ガンインは左足のキック精度を最大の武器としている一方で、右足の使用頻度は比較的少ないと指摘されることもある。

そのため相手ディフェンダーが左足を警戒した守備対応を行う場面も見られ、プレーの選択肢がやや限定されることがある。

また、右足でプレーできる状況でも左足に持ち替えようとする場面があり、その間に守備に対応されるケースも指摘されている。

もっとも、ボールキープやポジショニングによって左足を使える状況を自ら作り出す場面も多く、プレースタイルの特徴の一つとも言える。

圧倒的な「スピード」の欠如

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イ・ガンインは高いテクニックとボールコントロールを持つ一方で、現代のウイング(ラファエル・レオンやヴィニシウスのようなタイプ)と比較すると、純粋なスプリント能力は高くない

そのため裏のスペースへ抜け出すカウンターの場面では、相手ディフェンダーに追いつかれるケースも見られる。縦への推進力と言う面では物足りなさがあると言わざるを得ない。

ただ、縦への突破よりもボール保持やパスによって攻撃を組み立てるプレースタイルで特徴を強く発揮できるため、致命的な欠点とまでは言えないだろう。

プレースタイルまとめ

プレースタイルまとめ
強み
  • クロスとラストパスの精度
  • 右サイドから攻撃を作るプレーメーカー
  • 低重心と体の使い方によるボールキープ
  • 究極のポリバレント
短所
  • 右足の精度
  • 圧倒的な「スピード」の欠如

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